カステル・デル・モンテ・ロッソ[2009]年(トッレ ヴェント) 甘く熟した木いちご果実味と口いっぱいに広がるボリューム感!プーリア州の古代品種ウー・ヴァ・ディ・トロイア種から 一度飲んだら病みつきになる!! ◆トロイア品種と古代都市トロイアの関係◆ 別名ネロ・ディ・トロイア(Nero di Troia)の名前をもつプーリアを中心とした南イタリアの地葡萄。 その生産量はここ10年で激減しているといいます。起源は他の多くの地ブドウと同じく謎に包まれていますが、一説ではトロイア戦争のギリシア軍英雄戦士ディオメデースによってプーリアに運ばれたとされています。 戦争や政治に翻弄され、孤独で悲しい結末を迎えたヒーロー、ディオメデース。 彼はトロイア戦争後、英雄として一旦は故郷ギリシアへ戻りますがそこに待つ環境に耐えられず国を離れます。たどり着いた地はイタリアのプーリア州。ここが自分にとっての理想郷と感じ、故郷の思い出として運んできたギリシアのブドウの苗をこの河岸に植えたのが、Uva di Troiaの起源といわれています。 文献によると、1400年代プーリア州パリ及びフォッジはブドウ栽培に適していると考えられ、特に東にかけての緩やかな丘あたりが最も最適とされていました。名前の由来になったと考えられるトロイアの集落もこの地にあります。 ◆ティスティング サーキット◆(時間推移とワインの美味しい関係)時間と共にワインの変化を楽しむ。濃厚で深く鮮やかな赤紫色。スミレや白百合のようなアロマ。甘いブラックベリーやイチゴを想わせるフレーバーがぐんぐん立ち上がり、木々や鉱物などミネラルのニュアンスが感じられました。 引き締まった酸と肉付き、滑らかなタンニンは抜栓後直ぐでも十分に楽しめるものでした。30分程経つと、香りの中で占める花系のアロマが引き立ってきました。甘い果実のフレーバーとミネラル分にコーヒーなんかのほろ苦さも見え隠れ。相変わらず引き締まった酸に満足! 1時間後にはミネラル分が強く感じられました。タンニンと甘い果実味のバランスはここでも健在。 アロマには少し柔らかい熟した果実の印象を受けましたがボディそのものの力強さ・・・またもや感服。 抜栓から2時間後、熟したブルーベリーのような果実のアロマとミネラルが広がってきました。 ボディはしっかりとその骨格を保ちタンニンがまろやかに感じられる非常に良い状態となりました。 おまけ・・・ 残りあと100ml弱の状態で翌日もう一度試飲。果実味、ミネラル感は健在。タンニンは丸くなりボディに柔らかさがでてきました。 この価格でこれだけのポテンシャル。 満足の一言に尽きます。 比較テイスター:インポーターイタリア担当O氏コメント (この日の室温22度前後ースタート時のワインの温度16度)デイリー 年代 造り手 [2009]年 トッレヴェント 生産国 地域 イタリア プーリア州 村 カステル デル モンテ DOC タイプ 赤・辛口 ミディアムボディー 内容量 750ml ※本商品は現行ヴィンテージが終了次第新ヴィンテージでのお届けとなります